にのだん社会保険労務士事務所

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にのだん社会保険労務士事務所だより「たすき」令和2年12月号(No.13)

【今年1年最後の月を迎えて感じること】             

令和2年も最後の月となりました。社会保険労務士事務所を開業してから2年目に突入しましたが、普段の仕事は相談業務が中心になっているため、今のところ12月だからといって特に忙しくなる状態ではありません。しかし過去にはスーパーでの勤務も長年経験しており、店で流れているクリスマスソングを聞いていると、気持ちが高まるのと同時に当時の勤務経験を思い出しながら「1年で一番せわしない季節だなあ」という思いが強くなります。かれこれ20年前の話になりますが、当時は年末が近づくとクリスマス商戦、年末商戦とまさしく戦いに挑むような気持ちになった時代でした。大量の商品が店舗に届いて、バックヤードが荷物でいっぱいになり、次から次へと店に商品を陳列しないと二進も三進もいかず、当然休日をとる暇などほとんどありませんでした。あの頃私が担当していた部門でいうと、クリスマスが過ぎるとおせち料理に使う「かまぼこ」の大量陳列が始まり、今では考えられないかもしれませんが、普段の売場に並べる商品が10に対してかまぼこが8、普段の商品が2ぐらいの割合になるぐらい極端な売場が年末まで続きました。それでも最終的にはかまぼこがほとんど売り切れ、その他の年末商品や通常販売する商品も想像以上に大量に売れました。今も昔も販売業にとって年末は当然忙しい時期ではありますが、当時はおせち料理を家で作る家庭も多く、正月から休む店も多かったためか、頭にハチマキを巻いて仕事をしながら「今年もあと少し。ああ1年頑張ったなあ」と年の終わりというものをより体感できたのかもしれません。1年の中で12月は一番忙しい時期です。気持ちが焦ったまま行動に移すと仕事中の思わぬケガにつながるかもしれません。仕事場だけでなく、行き来する運転の中でも慌ててしまうと事故を起こす可能性が高くなります。データ上では車で約30分かかる距離を過度な車線変更や信号の変わり目も車を停止せずに突っ走る「急ぎ運転」をしたとしても、結果数分ちょっとしか縮めることができないと言われています。常に冷静を保つことを心掛け、そして行動の前の指差し確認を心の中で唱えるのもひとつの方法ではないでしょうか? 先日の朝、仕事に向かうために運転していたとき、対面の車の運転手さんがとてもニコニコした表情で運転していたのが印象的でした。仕事に向かう朝は、自分の気持ちの中でも焦りと憂鬱な部分がどうしても起こりがちですが、朝から明るい笑顔でスタートすることができるということは、とても素敵だなあと感心しました。仕事でたまる心や体のストレスを少しでも回避することができるよう、私も朝からたくさんの笑顔でスタートしたいと感じました。

【初めてのアルバイト体験】

私が初めてアルバイトをしたのは高校2年生の12月、みかんを扱った冬休みの短期アルバイトでした。部活は陸上部でしたので午前中は練習、昼からアルバイトをしました。内容的にはみかんを選別して箱に詰め込み、それを10トントラックの荷室に積み込む仕事でした。もともと不器用なところがあり、当時は引っ込み思案の性格であったため社長の奥さんから「あんた手遅いなあ」とか言われたのがショックで、スタート2日目で社長に「迷惑かけるんで辞めます」と言いました。奥さんは「分かった」といった印象でしたが、社長からは「せっかく始めたばかりやし、分らんことあったら遠慮せんと聞いてやったらええんや」と言われてから結局辞めずにそのまま続けました。仕事にも自信がつき、最終日が近づいたとき社長にお願いして、夕方までのアルバイトからさらに延長してみかん箱を積んだトラックに乗り込んで夜の市場へ向かい、荷台のみかん箱を市場におろす仕事を一度は経験したかったので最後に手伝わせてもらいました。(勤務時間など法律に違反した部分がありますが30年も前の話なのでご了承ください) トラックの荷台から3人でみかん箱を手作業で2時間近くかけて市場で下す作業を手伝いましたが、当時は仕事をやったという達成感 とそのあと夜中に定食屋で食べたご飯が美味しく良い経験ができたなあと感じました。最終日に社長の奥さんから「あんたよう頑張ったなあ」と労いの言葉をかけていただいたのがとてもうれしかったです。 求人を募集して新しく入ってくる人材は千差万別です。器用な人材もいれば不器用な人材も当然いますので、「ああいう」で済む人材もあれば「ああいう こういう」まで言わないと伝わらない人材もいるかもしれません。新しく入った人材にとって仕事への向き不向きは当然あるかもしれないので、早々と見極めて本人から退職したいと言えばそれを断らないのも方法かもしれません。しかしその人材が「まだそこで仕事を続けたい」という意思や熱意があるならば、その人材の能力を最大限に引き出すためにどうすれば良いか考えることも必要ではないでしょうか?人材の性格や特徴に合わせたヒントとなる「プラス一言」がきっかけとなり、人材の能力は開花し、会社やお店にとってなくてはならない存在になるかもしれません。求人募集を通じて新たに仕事を始めた人材が人財となり、事業所の経営に大きくプラスになることを願います。

~最後までお読みいただきありがとうございました~